黒澤世莉のよく言うこと

自転車できました

《登場人物》
黒澤世莉

旅する演出家

中谷弥生

聞くひと

だいたいどこでも、自転車で

中谷

おはようございます。

黒澤

はい、おはようございます。

中谷

世莉さん、今日はなにで来たんですか?

黒澤

これはもう「自転車」って言わされる感じなんですけど。

中谷

このインタビューはZoomで録っているんですけれど、世莉さんは稽古場で会うと、よく「自転車で来ました!」って言いますよね。

黒澤

そうですね。稽古場で「今日ここまでなにで来たんですか?」という話をしている時に「自転車で来たよ」って答えてみんなに驚かれる、ということがしばしばありましたね。

中谷

ご自宅から結構な距離があるはずの劇場とか稽古場に行ってみると「あれ、これ世莉さんの自転車じゃない?」「え、まさかここまで自転車で来たの?」と数人がざわつく、というようなシチュエーションは数多くありました。

黒澤

そうだね(笑)。僕にとっては割と普通だからあまり違和感がなくて、23区内だったら自転車で移動した方がよくないかな?って僕は思ってしまうんですが、どうですか、そんな感じがしませんか、弥生さんは。

中谷

いや、私はそもそも自転車を持っていない生活なので、とても想像ができません。自転車って、いまは基本的に車道を走らなきゃいけないじゃないですか。

黒澤

そうですね、法律が変わりましたからね。

中谷

それがとても怖いです、はい。自分が歩道を歩いてるときには、自転車が歩道を走っていると「車道を走れよ!」って思うんです。でも自分が車を運転していると、車道を自転車で走られるとめちゃめちゃ怖いから「歩道を走ってね!」って思います。

黒澤

弥生さんに限らず我々人間というのは身勝手な生き物ですから、その時の自分の都合のいいバイアスがかかりますよね。僕もそれは同じです(笑)。

中谷

ご存じない方に説明すると、むかし

時間堂

黒澤世莉が1997年から2016年までやってた劇団。新作オリジナルから古典翻訳者まで、幅広い演目をすべて黒澤世莉の演出で上演したよ。1800円で演劇見るキャンペーンしたり、十色庵ていうスタジオつくったり、札幌から福岡まで全国ツアーで回ったり、レパートリーシアターをやったり、ソシオという支援組織をつくったり、その節はいろんなかたにお世話になりました。「40歳になっても恥ずかしくない劇団名にしよう」て思いでつけた名前でしたが、40歳になったときに解散しちゃった。ギリギリセーフと言うべきかアウトと言うべきか。

という劇団をやっていた時に、世莉さんは都内の池袋からそう遠くない場所にお住まいで、

十色庵

時間堂という劇団が持っていたスタジオ。演劇のスタジオは黒と相場が決まっていますが、十色庵は白壁でしたね、私の趣味です。残置物満載のカラオケスナックを劇団員とお手伝いのみなさんでゼロからリノベーションしました。その節はありがとうございました。20坪弱のスペースで、リハーサルもワークショップも公演もできたよ。自分たちの場所があるからレパートリーシアターもできました。キッチンがついていてカフェ営業もできました。サッカーのパブリックビューイングもしてました。2020年惜しまれつつクローズ。

(時間堂が所有していたスタジオ)は北区・赤羽にあったんですよ。赤羽からちょっと下のところだったんですけれども、そこまで自転車でよくいらっしゃっていたじゃないですか。あれは片道でいったいどれくらい時間が掛かっていたんですか?

黒澤

20分、30分くらいだったと思いますよ。そんなに遠くなかった。

中谷

そんなものですか、ほんとですか?

23区内なら自転車で/半径15キロ、自転車圏内

黒澤

当時暮らしていたのが池袋の近くだったので、それくらいでしたね。これからする話は車を運転する方とか自転車乗りの方にとっては「当たり前だろう」という話で、自転車に乗らない方々にとっても「あ、そうなんだ!」と思っていただければいいかなと思って話すんですけれども、自転車乗りにとっては1日に30-40キロを自転車で移動するのって当たり前なんですよね。

東京都内を移動しようとしたときに、池袋を中心にすればだいたいどこも片道15キロぐらいで行けるんですよ。たとえば多摩川の方とか、荒川とかの方の遠いところであっても、だいたいその15キロの円には収まるんですよね。だから「まあ片道15キロぐらいまでだったら自転車で行った方がいいんじゃないかな」という風に思っていたんです。

その感覚で考えると、当時の自宅から赤羽って10キロは離れていないぐらいの距離だったので、ぜんぜん自転車圏内でしたね。正確には10キロは1時間あれば余裕でいけるなって思っていて、だいたい1時間で12キロぐらい進めるんですよね。6分で1.2キロくらいのペースです。だから30分あればおおよそ6キロぐらい進めるので、十色庵までは片道20-30分でいけたんじゃないかなと思います。

だから十色庵まではぜんぜん近かったですよ。高校演劇の審査員とかで東京の端の方へ行くとなると1時間ちょいかかって、「結構時間がかかったなぁ」と思っていたような感じですね。

ジムも兼ねており、合理的

中谷

よく言われることかなとも思うんですけど「行きはよいよい、帰りはなんとやら」で、稽古とか仕事が終わってから帰り道を自転車で帰るのってしんどくないですか?

黒澤

でも、みんなスポーツジムとかへ行くでしょう?スポーツジムへ行って、有酸素運動でトレッドミルとかをやるんだったら、別に自転車で走っても一緒じゃないですか。

中谷

スポーツジムはそこへ行って、運動して帰る場所で、帰り道でまでエアロバイクを漕ぐわけじゃないじゃないですか。

黒澤

すごく簡単に考えてみてくださいよ。私たちはスポーツジムにお金を払っていますけど、そんなの、自転車にした方がよくないですか?

中谷

あ、じゃあ、ジムも兼ねてるってことですか、世莉さんの中での自転車は?

黒澤

そうですよ!たとえばスポーツジムで有酸素運動をしようと思ったら、トレッドミルに乗るためにお金を払わなきゃいけないんですよ。ところがね?自転車はお金を払わないで運動させてくれて、しかも交通費もかからないんですよ?

中谷

…なるほど。

黒澤

すごくないですか?

中谷

…ちょっとすごい気がしてきました、なるほど。

黒澤

経済合理性が超高いと思いますよ!

中谷

世莉さんのことをあんまりよくご存知ない方のために一応注釈を入れておくとですね、世莉さんって割と線の細い感じのタイプの方なんですよね。見た感じ線の細いイメージの方なんですけど、お話を伺うと、割と普段から筋トレをしていたりとか、山登りをしたりとか、その見た目からはちょっと想像できないような体力づくりに関しての色々なこだわりをお持ちの方で、見た目とのギャップがある、というか。

ところで世莉さん、聞くところによると、最近の移動はどうやら自転車じゃなくって、もっぱら四輪車らしいじゃないですか。

黒澤

あぁ、それをついにバラしてしまうんですね……。あ、やっぱり、あらためて調べてみたら、前の家から十色庵まで思ったよりも距離がありましたね。7、8キロありました。こうしてみると割と遠いな、前の家から十色庵は。30分ではいけないくらいの距離ですね。

そう、最近自動車に乗り始めたとはいえ僕はやっぱりずっと自転車ライフがよかったんですけど、新型コロナウイルスというものの流行がありまして。

中谷

ええ。

郊外への引越し、自転車から自動車へ

黒澤

まあいまはずいぶん落ち着いたので、このまましっかりと収束に向かってほしいなと思っているんですが、このコロナウイルスの流行のせいで僕の自転車ライフに何が起きたかということをお話ししましょう。

中谷

はい。

黒澤

僕、最終的には豊島区から世田谷区に引っ越していたんですけど、その後世田谷区からさらに多摩地区の方に引っ越したんですよね。より都心から離れて、というか。

中谷

ちょっと郊外の方ですね。

黒澤

自然がより多い方に引っ越しました。リモートワークが増えると、家の中で色々なことができるような環境を整える必要があって「作業できるスペースが欲しい!」と思って郊外に引越しました。そうするとですね、さすがに都心の稽古場まで自転車でいくのが大変だ、ということになりまして。何回かは自転車で行ったんですけど、たとえば今の家から、時間堂で元々持っていたスタジオまで行こうとすると、片道32キロあるんですよね。

中谷

32キロ!片道!

黒澤

さっき話していた「一日30-40キロは走る」という時の30キロというのは往復での話なので、往復60キロを越えるとなるとこれはかなり厳しいんですよね。30キロを越えて片道でも2時間ぐらいかかっちゃうとなると、ちょっとしんどいなって思っちゃうので。やっぱり片道1時間半ぐらいで行ける範囲じゃないと厳しいな、というのが自転車乗りとしての感覚ですかね。

中谷

でも往復60キロあれば、お金を払わずにタダで1日4時間もジムにいられるのと同じことになりますけど、それは厳しいんですか?

黒澤

あのねぇ、それはやっぱり足がなくなってくるんですよね。

中谷

「足がなくなる」ってどういうことですか??

黒澤

もうペダルが動かなくなってくるんですよね、最終的に。筋肉って「これ以上糖質がないと動けないよ!」という風になるんですよね、負荷をかけていくと。糖質を補給したとしても、筋肉に乳酸が溜まっちゃうともうダメですから、動かなくなっちゃいます。これが「足がなくなる」という状態です。

本格的に自転車に乗られる方はもちろん、1日80キロでも160キロでも走られます。シリアスな自転車乗りの方向けの「センチュリー」っていうイベントがあるんですけど、それは1日で160キロ走る、みたいな感じのイベントです。

中谷

160キロ!

黒澤

僕はどちらかというとマイルドな方の自転車乗りなので、1日でハーフセンチュリー(80キロ)ぐらいしか走れません。1日80キロ走ったら、もう足がパンパンになっちゃいます。

中谷

なるほど。

黒澤

自転車で移動する、というのはだいたい仕事があってそのために移動するので、そのための自転車で「燃え尽きるまで漕ぐ!」というのは僕の場合はちょっとちがうのかなと思いましたよ。

やはりジムも日頃のルーティンワークとしてジムに行くのと、「よし、今日は追い込むぞ!燃え尽きるぞ!」といってジムへ行くのとでは目的がちがいますからね。仕事にたどり着く前に燃え尽きてどうするんだっていう話ですからね。

だいたいの悩みは筋トレと運動が解決する

中谷

なるほど、わかりました。ところで最近は、移動するのに自動車をよく利用されてるということなんですけれど、その分どうですか、ジムに通ってるんですか?運動が足りていないのではないですか、世莉さん。

黒澤

や、ほんとにね。ちょっと僕このところ運動不足なんですよ。コロナ禍で運動不足になっている人も多いと思うんですけど。

中谷

リモートワークあるあるですね。

黒澤

そうそうそう、運動不足が高じて、ちょっと今、メンタルの調子も若干良くないぞ、みたいな風になってしまっていて。

中谷

そういう時は鍛えろってtestosterone様がおっしゃってましたよ。

黒澤

そうでしょ?

中谷

「鍛えて疲れたらメンタルの悩みは吹っ飛ぶぜ!」って、仰っていました。

黒澤

そう。 だから、だいたいの悩みっていうのはね、やっぱり筋トレで解決するわけですよ。

中谷

へえ。

黒澤

たとえばすごく辛いことがあった時にお家へ帰るじゃないですか。「辛いな、辛いな…」って思っていたら1時間、2時間経っちゃうわけですよ。で、辛いままにビールとかを開けちゃったりするわけですけど、その時にもしも、「辛いな、辛いな…」って思いながら腕立てとスクワットと腹筋と背筋をそれぞれ100回ずつやったらどうなると思いますか。

中谷

…どうでしょう、そのまま爆発するんですかね、つらい気持ちがバーン!!って…。

黒澤

いや、そうするとですね、もう「筋肉が痛い!」とか「体がつらい!」とか、「汗でベタベタする!」とか、そういうことで一杯一杯になるので、つらい気持ちを一回忘れるんですよね、人間。

中谷

なるほど、こう、つらい気持ちの焦点をずらすわけですね!

黒澤

そうそうそう、ほかにもたとえば外を20キロ走ってきてもいいんですけど、20キロ走ったらもう心臓と肺が「酸素をくれ!!」っていう風にうるさいので、いずれにせよ細かいことで悩んでられなくなるんですよ。

中谷

なるほど、そういう意味では、今の世莉さんのメンタルの状態はちょっと気持ちの自分の気持ちにフォーカスされすぎているから「ああ、僕は運動が足りないな」ってご自身で感じてらっしゃる、みたいなことですか。

黒澤

そうですね。運動しろよって話なんですけどね。そうは言っても、今住んでいるところから吉祥寺までが大体20キロぐらいなので、それぐらいであればたまに自転車で行ったりもするんですけどね。三鷹とか吉祥寺とか、そういうところまでは自転車で漕いで行きます。吉祥寺まで行くと、大体往復30-35キロくらいになるので、いい運動になるかな、といったところです。

中谷

自動車も手に入れて、より良い暮らしをなさってるとは思いますが、私は世莉さんが今後運動不足にならないことを祈っております。

黒澤

ありがとうございます。皆さんに伝えたいこととしては、自転車は交通費がかからない上に、有酸素運動ができる素晴らしい乗り物ですので、是非ちょっと頑張ってお金を貯めてですね、5万円ぐらいのクロスバイクとか、もう少し高いロードバイクとかを買ってですね、自分でちょいちょいメンテナンスをして、油を差したりタイヤに空気を入れたりしながら稽古場に自転車で行くということを僕はおすすめします!

中谷

みんなで運動しよう!!おーーー!(棒読み)

黒澤

やる気ないでしょ、あなたそれ!マーケティング会社の人がビジネスライクに乗っかってきたみたいな言い方でしたよ。でも雨の日は危ないから、電車で移動してくださいね。

自転車に乗るとカレー屋さんが見つかる

黒澤

自転車に乗るっていうのはいいことですよ。さっき言い忘れたけど、自転車に乗っていると気付くお店とかもありますからね。

中谷

あ、たしかにね。それはありますね。

黒澤

そうそう、やっぱり自転車に乗っていたからこそ見つけられたカレー屋さんとかもありますのでね。自動車や電車での移動とはちがう景色が見られます。コロナ禍ではやっぱり、自転車での移動はすごい良かったですよ。電車会社も売り上げが減ったりして大変だなと思ったんですけど、CO2の排出量、地球温暖化のことなんかを考えても、自転車にみんなが乗るのはすごいいいことじゃないかなと思いますよ。

まあ僕は社会のことを考えて自転車に乗り始めたわけではなくて「ジムに行くお金がもったいないな」とか「交通費を節約したいな」って思って自転車に乗り始めた人間ですけどもね。

あとね、自転車は盗まれる。ほんとにこれがね、傷つくのです。

中谷

ああ、自転車を盗まれたことがあるって仰ってましたよね。

黒澤

そう、それで今乗ってる自転車は、だから少し安めのやつにしちゃったんです。都内某所にすごく懇意にしている変な自転車屋さんがあって、そこはほんとにすごくいいオーナーがいて、とってもいい自転車を安価で譲ってくれるんです。

僕が今乗ってる自転車って、フロントのギアがシングルで、リアのギアだけ変わるんですよね。本当は前後にギアがついていて、20段変速とかになるんですけどね。

中谷

20段って結構本格的ですよね。5段階変速ぐらいなら、私でも聞いたことありますけど。

黒澤

そう、だから自転車にまったく乗らない人にとっては、意外とこういう話は珍しいのかもしれませんね。

中谷

昔、子供の頃に「マウンテンバイクに乗ろう!」みたいな会に参加して、山でマウンテンバイクに乗った時には、やっぱり前のギアで調節しましたよ。指でガガガ!って。

黒澤

たぶんギアが右と左にあったと思うんですけど、その右と左がそれぞれあれです。

中谷

前輪と後輪なわけですね。

黒澤

そうです。そんなわけで、とにかく個性的だけどいいオーナーさんがいる自転車屋さんで買った自転車なので、クロムモリブデンのとってもいい自転車を3万円ぐらいで手に入れることができました。

鍵をかけるのがにがて

黒澤

これに乗り換えた理由は、その前にcorratecっていうメーカーのカーボンフレームの15万円くらいの自転車に乗っていたんです。コンポーネントも105っていうシマノのそこそこいいやつを使っていて、コンポーネントっていうのはギアとかを司る諸々のことですね。そういうやつを買って乗っていたんですけど、それが秒で盗まれたんですよ。

中谷

秒で!?

黒澤

秒で。実際には乗り始めて1日、2日とかまあ、1週間ぐらいかな。あっという間に盗まれましたよ。まあ僕にも問題があるんですよ。僕は鍵をかけるのが苦手なんです。

中谷

そりゃ世莉さんが悪いな。

黒澤

鍵をかけるのがすごい苦手で、オーストラリアにいる時も車を2台ぐらい盗まれました。

中谷

そういう前の失敗があるのになぜ学ばないのかよくわからないけど、まあ、話を聞きましょうか。

黒澤

鍵をかけるのが僕はすごい苦手で、その自転車が盗まれた時も鍵をきちんとかけてなかったかもしれない。かけていたかもしれない。記憶は定かじゃないけれども、とにかく購入してからすごく早いタイミングで高価な自転車を盗まれた経験があって、以来僕は高級な自転車に乗るのはやめちゃった、という経緯がありますね。

中谷

今のお話を聞いてスティーブ・ジョブズだったらたぶん「これだけ自転車に鍵をかけるのが苦痛な人間がいるんだから、鍵をかけさせるという行為が悪い」「持ち主が自転車から離れたら自動でロックされるような鍵を開発しろ!」みたいなことを言い出しそうだなって思いました。

黒澤

ありそうだね、そういうの。車なんかだとそういうのあるのかな?

中谷

今の車だと、ドライバーが離れると鍵が勝手に閉まるようなオートロックのシステムはありますよね。それで鍵を車の中に入れたままドアがロックされて困った!みたいな話も聞くことがあります。

黒澤

それ、僕がホテルに1週間泊まっていると2回ぐらいは必ずやるやつですね。

中谷

オートロックの部屋で閉め出されるやつですか。

黒澤

え、やらない?

中谷

やったことないですね。

黒澤

俺すげえやっちゃうんだけど…。

中谷

話が相当ずれますけど、指紋とか、顔認証で鍵が開閉するようなシステムがオフィスビルとか、億ションと呼ばれるような超高級マンションでは実装され始めているので、これからは自転車のロックもどんどんそういう風に生体認証が利用できるようになるといいですね。

黒澤

自転車の話を延長してしまっていて、例の素敵な自転車屋さんの写真を弥生さんに見せたいんですけれどもね。写真を見返しながら、今乗っている自転車ももう7年ぐらい乗ってるんだなっていうのに気付きましたね。

中谷

それは、いい話ですね。

黒澤

すごくいい写真がありました。福岡に行った時に、輪行して行ったんですけど、船に自転車を乗っけて志賀島っていう福岡の島へ行った時のものです。

黒澤

こちらは自転車で別府に行った時のものです。これはお風呂の話にも繋がりますからね!別府は山だったので、鉄輪温泉まで登って行くのがとても大変でした。

中谷

(足湯ならぬ)手湯なんてあるんですね!

黒澤

別府駅から鉄輪温泉まで、直線距離が5キロぐらいだからいけるでしょって思ったら、高低差150mを登るのが結構大変でしたね。

志賀島にはメガネカレーというカレー屋さんがあるんですけど、行ってみたら休みですごく悲しかったです。福岡の中洲から陸路で志賀島まで行って、一泊して島を一周して帰ってきました。志賀島へ行く時に海の中道というのを通るんですが、そこは風が強くて殺されそうになりましたね。すごい楽しかったです。

中谷

激しい風といい、強い日差しといい、海の中道、というか海の地獄道じゃないですか、こんなの。大変ですね。

黒澤

自動車が故障したことで九州に自転車を持って行くことになったんですけどね、九州で自転車に乗るととても楽しいです!

黒澤世莉(くろさわせり)

旅する演出家。2016年までの時間堂主宰。スタニスラフスキーとサンフォードマイズナーを学び、演出家、脚本家、ファシリテーターとして日本全国で活動。公共劇場や国際プロジェクトとの共同制作など外部演出・台本提供も多数あり。「俳優の魅力を活かすシンプルかつ奥深い演劇」を標榜し、俳優と観客の間に生まれ、瞬間瞬間移ろうものを濃密に描き出す。俳優指導者としても新国立劇場演劇研修所、円演劇研究所、ENBUゼミ、芸能事務所などで活動。

黒澤世莉

中谷弥生(なかたにやよい)

栄養にうるさい健康志向俳優。小学生からお爺さん役まで幅広いキャラクターを演じる。音楽劇、ミュージカル、ストレートプレイで活動。黒澤演出作品は『森の別の場所』『ゾーヤペーリツのアパート』などに出演。近年は経験を活かしコミュニケーションWS講師、歌唱指導も行う。やよラボ主宰。

中谷弥生