演出作品

明後日の方向 行き先を探すための公演#3 『赤目』

2024.1 座・高円寺1

演出:黒澤世莉
劇作家:斎藤憐

『赤目』上演写真
保坂萌

作品概要

戦後まもない東京。画家を目指している三郎は、紙芝居を生業にしていた。テレビの登場で子どもたちが紙芝居から離れていく中、三郎は時代劇を書き始める。やがて紙芝居を廃業し、漫画家として大成功を収める三郎のもとに、テレビアニメの依頼が舞い込む。漫画家・白土三平とその作品『赤目』をモチーフに、本当のことが描きたい三郎と周囲の人間たちと、漫画の世界が重なり交錯する、斎藤憐の名作。

出演者

出演
蔭山ひさ枝(from静岡)
上条拳斗(from福岡)
國松卓
高田遼太郎
寺村恵理加
富田文子(from福岡)
直江里美
野村亮太

演奏
藤田奏
後藤浩明

劇場

座・高円寺1

日程

2024年
1月11日(木)
1月12日(金)
1月13日(土)
1月14日(日)
1月15日(月)
1月16日(火)
1月17日(水)
1月18日(木)

黒澤世莉の振り返り

「明後日の方向」のやりたいことを達成するには「時間」と「お金」が必要です。理想を言えば、長い時間をかけた稽古、全国各地からの参加者や、子育てや仕事、家庭環境に関わらない参加しやすさ、そういうことを担保したいし、良い環境でものづくりをしたい。

今回は、一年間の期間をかけて2021年、2022年に上演した作品の再演、東京・静岡・福岡の三拠点のメンバーでのものづくりになっています。過去2回の公演は、短期でギュッと作ることで負担を減らそうと試みました。今回はその逆で、長期で作ることでリハーサルの負担軽減と、創作の厚みをつくることをためしています。オンラインリハーサルや月イチでの対面稽古をやってみて、うまくいかなかったことを共有して試行錯誤していく。このありかたが「明後日の方向」そのものです。

初演から一年以上『赤目』と『長い墓標の列』と付き合ってきて、最初は思いもよらなかったところにたどり着いた実感があります。「戦」というキーワードで二作品をつなげると、「幻想」と「生活」に翻弄される人間の姿が浮かび上がりました。二作品を体感することで「戦」を超える人間と出会える。演劇を続けるために実験してたら、すごい演劇作品をつくっちゃったね、となるのが「行き先を探すための公演」です。


スタッフ

演出:黒澤世莉/

美術:原田愛/音楽:後藤浩明/ムーブメント:小林真梨恵/

照明:小林愛子/音響:宮﨑裕之/衣裳:とわづくり株式会社/舞台監督:藤田有紀彦/

演出助手:濱吉清太朗・小林葉月/演出助手補佐:植田望裕/

宣伝美術:デザイン太陽と雲/WEBサイト制作:ブラン・ニュー・トーン/

宣伝協力:ほたかける/

当日運営:飯塚なな子/制作:三國谷花・松本一歩/

提携:NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺/

主催:合同会社Level19/

協力:

avenir’e、

植吉、

株式会社eimatsumoto、

シアターユニットQD、

趣向、

ハーモニック、

人宿町やどりぎ座、

平泳ぎ本店、

Fantasista?ish.、

PATCH-WORKS、

まばたき、

Reco、

waqu:iraz

(五十音順)