月並みなはなし
- 上演時間:
- 100分
- 上演人数:
- 9人 (男性4人、女性5人)
今より少し未来の秋の昼下がり、地球の温暖化が進み、ひとが月への移民をはじめたころの話。郊外のとあるレストランの、テラスのある一室では、移民候補者た ちの残念会が催されていた。厳しい選考試験の中で最終選考まで残った優秀なひとびとだが、結果は落選。の、はずだった。けれど、管理官と呼ばれるひとの一 言によって、状況は一変する。
38万キロの恋人たち。選ばれるのは一人。
ごく個人的に言えば、偉大な劇作家の前では自分の戯曲は取るに足らない存在だと思っています。でも、黒澤世莉の戯曲が好きだと言ってくれる方もいて、その方々の想いには応えたいなと思っています。その方々へのご恩返しとして、いままで書いた戯曲を無料公開します。読んだり声に出したりして楽しんでください。
PDFでダウンロード可能、稽古やワークショップであれば、無断で配布、印刷、使用可能です。上演については必ず許諾をおとりください。著作権は作者に帰属しています。
「月並みなはなし」などの一幕もの(場所と場面は一箇所で、時間の流れは客席と舞台上が一緒の60分や90分を過ごす)や、「ローザ」などの場所や時間が飛んだりずれたりするもの、少女漫画っぽいもの、社会派っぽいもの、など構造はいろいろですが、ひとをくったような台詞のやり取りには作家の個性が出ているなあと並べてみて思いました。短編はバカバカしいオンリーです。
今より少し未来の秋の昼下がり、地球の温暖化が進み、ひとが月への移民をはじめたころの話。郊外のとあるレストランの、テラスのある一室では、移民候補者た ちの残念会が催されていた。厳しい選考試験の中で最終選考まで残った優秀なひとびとだが、結果は落選。の、はずだった。けれど、管理官と呼ばれるひとの一 言によって、状況は一変する。
38万キロの恋人たち。選ばれるのは一人。
1963年1月1日、日本で初めての国産TVアニメ「鉄腕アトム」の放映がはじまる。
原子力で戦うロボットの活躍は子供たちの心をつかみ、最高視聴率は40%を超えた。
1963年3月30日、新幹線は試験走行で256km/hの国内最高速度記録を達成した。
科学は人類の進歩の証であり、平和をもたらす万能薬だと思われていた。
1963年10月26日。日本で初めて原子力による発電が始まった。
感情さえ制御できない程度の論理で、核分裂を制御しようとする人間たちの喜劇。
1919年1月15日、ドイツの革命家ローザ・ルクセンブルクは、義勇軍に殺される。
両端の燃える蝋燭のように生きた彼女の死後、墓前に訪れた因縁の4人が繰り広げる、記憶の再現劇。
「自由とはいつでも、考えを異にする人のための自由である」
1985年、つくば万博が華やかなりし頃の、日本の片隅の高校の屋上。男子高校生たちがバカをやりながら夢を語っている。
それから30年。当時高校生だったオレは、いまでは教師として、この屋上からちっぽけな街を見渡している。
男10人が二つの時代を行き来しながらライブ演奏で伴奏する、ロックンロール音楽劇。
現代の東京。ミキは退職勧告された日、骨董屋で祖母の形見によく似た品を見つける。それはかつて東京に出るときに母から盗み、売ってしまった高価な物だ。上京以来ミキは実家に帰らず、母にも会っていなかった。実家から母が重要な手術を受けるとの連絡を受けたミキは、帰郷の手みやげにと意を決して購入を決める。しかし受け取りに行くと、それはすでに人の手に渡っていた。はたしてミキは無事に祖母の形見を持って帰郷できるのだろうか。
現代日本のとある山奥深く、300年の歴史を誇る由緒正しきひなびた温泉旅館には、 幽霊が出るともっぱらの噂である。祖父の代からの常連客の流行女流作家が、 投宿してから二ヶ月がたつが、彼女の筆はまったく進んでいなかった。
彼女が物思いにふけるなか、邪魔者が次々とやってくる。 彼女はなぜかみんなと卓球をする羽目になる。彼女は、また作品を書けるようになるのだろうか。
鬼をハントしに来たがつよい「鬼退治」
劇場にクレーマーがきて大変「ロミオ中止」
見たことはない人と壁越しのやり取り「壁の向こうのスズキさん」
30年間主従関係を続けるがもう限界「タイムカプセル」
ほかだいたいコメディの短編集
現代の東京のとある画廊。絵画や洋服が並んでいる。どれも良くできているが、印象はバラバラで、展示会としての思想や方向はないことがすぐわかる。
たくさんの花が届いているが、それらはすべて一人に当てて届けられたものだ。編集者、ファン、そして夫。来る人々は水野めあての人ばかり。やがて田中への来客が来るが、それは彼女にとって招かれざる客だった。七輪を囲んで餅を焼きチーズフォンデュを煮る、アーティストたちの若気の至りを描くライブ調理演劇。
現代の東京。母を亡くした妹が、幼なじみとともに、もう一人の家族である姉に会うために上京する。
三年ぶりの再会を果たす姉妹。果たして二人は互いの溝を埋めることができるのか。喫茶店で上演することを全体に書かれた60分の三人芝居。
現代、中国地方のとある山村。ある青年の通夜の午後、幼年時代に遊んだ蔵にひとびとが集まってくる。
今では滅多に人が入らないその蔵。東京に出ているもの、村に残るもの、現在の彼をもっともよく知るひと。うんざりするような日常を淡々と描く60分一幕芝居。
現代の日本、とある病院。ターミナルケアを受ける少女と、利き手を怪我した少女の二人の交流と、医者、看護士、入院患者とその家族を巻き込んだ夕暮れから朝までの人間模様。二幕の喜劇
まず最初に、自作を上演していただけることはうれしいことです。ありがとうございます。
上演については必ず許諾をおとりください。
以下をご確認いただき、お問い合わせフォームから申請してください。
提出書類に問題がなければ上演を許可いたします。
著作権は作者に帰属しています。
上演企画書
(書式自由。申請者、公演責任者、連絡先、総予算、日程、会場、主催団体、演出家、出演者、などが分かるもの)
入場料をとらない公演、初日から千秋楽まで365日間以内の公演
一律5000円
総予算の5%
参考:劇作家協会ガイドライン
http://www.jpwa.org/main/thecontract/copyright-95
(リンク先には100万円を下回らない、とありますが、私は小劇場の公演の場合は予算規模をかんがみて、総予算の5%でご提案しています)
劇作家協会のガイドライン通りとなります。
可能です。くわしくはお問い合わせください。
条件付きで可能です。改変の旨をフライヤー、当日パンフレット等にクレジットとして明記していただければ、自由に改変いただいて構いません。
例)
台本 黒澤世莉
潤色 ピーター・ブルック太郎
など
稽古やワークショップであれば、無断で配布、使用可能です。(お問い合わせから事前報告、事後報告などいただけるのも歓迎です)
また、無料配信であればオンライン配信などでも無料使用可能です。
ただし、youtubeのように広告が出るもの、視聴者が会費制で支払いが生じているもの、投げ銭制度があるシステムでの配信などは、一部抜粋であっても上演料が必要となります。
上演の際は、無料/有料、リアル/オンライン、演劇/リーディング、形式にかかわらずすべて上演許諾の申請が必要です。
お問い合わせフォームから申請してください。
その他、ご不明点あればお気軽にお問い合わせください。